タイのセン理論と全体療法の考え方
タイ古式マッサージにおける理論のセン理論。体の中に流れるエナジーラインを刺激することにより体の中の流れを元に戻していく。大いなる予防医学の世界。それがタイ古式マッサージの考え方です。病になったから治す、ではなく、病になる前にならないようにしてしまおう!という世界です。これはインドのアーユルヴェーダも予防医学のやり方になります。
西洋医学の良いところは何か体に症状が出たときに的確にそれに対してピンポイントに対処できることです。私も熱が出たら病院に行きます。しかし、体調が崩れないように普段からケアしていたら?行く必要もありませんよね。細菌やウイルスは耐性をつけてしまいます。普段から抗生物質を使い続けているといざと言う時に役に立ちません。既にスーパー耐性菌が生まれ、抗生物質が効かない化け物ウイルスはこの世に生まれてきてしまいました。先日も某国で新型コロナウイルスが確認されました。新しいウイルスに対して新しい抗生剤の限界は来ています。
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日々体の中に癌細胞は生まれてくるが、免疫細胞があるから対処している
例えば・・癌細胞は細胞分裂の際のエラーとされています。常日頃からエラー細胞は生まれており、すぐに免疫細胞は対処して処理します。しかし低体温であったり常に疲労しているとうまく働かないのです。癌に限らず細菌やウイルスに対して体は日頃から対処しています。その機能を高く保つことこそが予防医学のコツではないでしょうか?私は今季の冬はセルフケアでよもぎ蒸しやよもぎ湯に入っていたところ全く風邪の予兆もなく、体調も崩しませんでした。昨年はインフルエンザで酷い目にあったのですが・・温活=免疫力アップを身をもって証明できてよかったです。話がそれました。何度もこの話を書くのですが、私は本当に嬉しくて。
センは下半身に多く存在する
主要10本のセンの内下半身に(下半身を通って上半身に行く)8本があり、下半身に多くあります。下半身にというよりはヘソがスタートするセンが多いのです。タイ古式マッサージでも最初にアプローチするのは下半身・・足先からスタートします。タイ古式マッサージだけではなく、解剖学を元にしたアナトミートレインという理論もそうですが、痛みなど不調を覚える箇所に必ずしも原因があるわけではなく、そこに繋がる関連した部分から痛みがやって来ている場合があります。腰痛などはその典型例なのかも知れません。医学的に8割は原因不明とされているのですから。
センは経絡とも類似している
東洋医学における経絡、経穴などはタイのセン理論とも酷似しております。私も施術の中でここは腎経ですから〜といいつつも、センにおいてはカラタリであったりします。センに対するアプローチのつもりが経絡へのアプローチでもあるというのは、同じアジア地区という良い点であるのかも知れませんね。異常のあるセンは硬くなっていますし、通常の場所から離れていたりします。脈診で異変を察知した経絡はもちろんアプローチします。タイ式も脈診もするのはとても良いやり方を学んだと思います。
トークセン(叩くセン)・ジャップセン(掴むセン)・リートセン(伸ばすセン)などがあり
私は上の三大センのアプローチを学びましたが、トークセン>ジャップセン>リートセンと衝撃が減ります。まぁラクサー系(治療的アプローチ)のやり方だとどれも痛いですけれどもね。先日膝の痛みの方にリートセンとジャップセンを混合で行ったところスッキリした!と喜んでらっしゃいました。痛いのは痛かったようですが・・・
皆さんにも馴染んでいただきたいので今後はちょこちょことセンの理論のご紹介をしていくとともに私も良い復習の機会としたいと思います。難しいからセンの話の時のブログは読み飛ばしてOKですからね。
トークセン・ビハーラ
折田
トークセンについてはこちらの記事をご覧ください↓