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トークセンを始めたばかりのあなたへのトークセン歴10年の私からのアドバイス
最近トークセンに興味を持ってくれる方や、当サロンでもスクールの生徒さんが増えてきました。そんな皆さんのために、トークセンをどのように上手くなっていくのか?と言う形で皆様にアドバイスを送りたいと思います。
①まずは手に馴染ませる(慣れさせる)
今まで手にしたことのないものを使って、人の体にマッサージをするのですから、まずは慣れることが大切です。ここで言う「慣れる」と言うのは、持ったときの感覚や、人の体に打ち込んだ時の感覚です。いかにリズムよく打てるか?叩いたときの返ってくる振動の感じなどを覚えていく必要があります。
比較的60分や90分など、長めに施術することも多いので、常に一定の感覚で使うことが求められます。でないと疲れて長くはできないのです。
②肩の力を抜く
トークセンに慣れてない人は、とにかく強く叩きたがります。あなたが叩いて狙っているのは筋肉ですか?セン(タイ式の経絡理論)ですか?何を狙っているかによって変わってくるでしょう。
強く叩こうとすると肩に力が入ってしまい、長時間の施術は難しくなります。肩の力を抜いて、コーンの重さを十分に活用するのです。コーンの重さを利用すればそれほど肩の力を使う事はありません。
アマチュアとして家族や友達にするのであればそれでも構いませんが、プロとして活動していくのならば…力を抜いて打つ癖を作っていきましょう。
③タイ式理論の「セン」を重視する
その流派によって狙っているものは違うと思いますが、私はセンを重視して叩いています。これこそが、タイ古式マッサージの基礎であり、奥義だと思っているからです。
1部位のみを集中して叩くと言うことではないというのがわかると思います。もし、あなたが初心者の域を抜けて、上級者の仲間入りをしたいのであれば… セン理論は欠かせないものとなるでしょう。
まずは基本の10センを覚えておき、お客さまのお身体のチェックやお聞きした症状などから推測していきましょう。
④体の張りやコリからセンがどのようになっているかを考えよう
例えば「脛が張っている」と感じたときに、その原因は何なのかを考えます。または、原因はわからないとしても、その張りセンのどこの張りになっているのかを考えてみましょう。そうするとセンのラインを考えれば、どこを狙うのかがある程度絞り込めて来ます。
どこから来てどこへ行くのか?と言うクイズを体の中で行っているようなものです。あまり難しく考えずに、楽しみながら考えてみてください。
⑤痛い場所は「犯人」か?「被害者」か?
肩が痛いから肩を揉む。または、腰が痛いから腰を揉む。これは正解なのでしょうか?間違いなのでしょうか?
私はタイ古式マッサージの人間として、それは少し違うなと感じています。体を動かすときに、単体の筋肉だけを動かす事はまずありえないのです。
「あれは何!?」と腕を上げて、指刺したときに…どこの筋肉を使っていますか?どこが連動してますか?
解剖学は必要ない!と言う方もいますが、知っていればわかることもあるのです。もし解剖を苦手と感じている人がいたら、毎日1ページずつでも良いのです。目を通してみてください。
⑥最後に
とりあえずこんな感じでしょうか?初心者はまず流れを覚えるのは大切なことですが、慣れてきたらなぜそこを叩いているのか?辺そこを叩くことによって、どのような変化が起きるのか?どこを狙っているのか?と言うことを考えてみましょう。
どこのスクールのやり方でも構わないのです。テキストを見て、それが筋肉を狙っているのか?神経を狙っているのか?リンパを狙っているのか?センを狙っているのか?いろいろ考えてみてください。仮想的に見ることによって、いろんなものが見えてくると思います。
コロナ禍もだいぶ落ち着いてきて、皆さん外出するようになったと思っています。デスクワークばかりで、体がガチガチになっている人も多いです。タイ古式マッサージが体の痛みに悩む方の皆さんのお役に立てるように、我々は努力していきましょう。
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