【DNM】脳は痛みを学習する
人間の脳は不思議なもので、学習すればするほどに上達します。これは脳の神経のニューロン同士のつながりが強化されるからだと言われています。複雑な過程を経て到達する電気信号をいかに早く伝えるか?その為に接続方法を切り替えていき、最適化していきます。
例えばボクシングのパンチ。初学者は力が入り、スピードは遅く、タイミングも合いません。しかし何度も繰り返すうちに脳内のニューロンは最適化されていき、最速で動けるようになります。ステッピングもそう。考えなくても動けるようになっていきます。
学習に関してもそうなのです。復習することが大事、アウトプットすることが大事とされています。これはエンビングハウスの忘却曲線と呼ばれており、画像を参考にしてみるとなんと、下記のようになってしまいます。
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 9時間後には64%忘れる
- 1日後には67%忘れる
- 2日後には72%忘れる
- 6日後には75%忘れる
- 31日後には79%忘れる
しかしながらエンビングハウスの忘却曲線は実験なので、無意味な数字を覚えさせるもの。キチンと学習していることはこの限りではありません。24時間以内に覚えた事を10分間復習するとほぼ100パーセントに戻ります。
そして1週間後に5分間復習すると100パーセント。なんと人間の脳は素晴らしいのでしょうか。これを学生時代にわかっていたら・・話はそれました。
さて、この神経の最適化は良い事なのですが、痛みにも適応されます。痛みを何度も感じていると脳は痛みを学習し、より早く、より強く反応するようになっていきます。変な例えですが、脳の痛みの筋トレのようなものです。
☆痛みを感じる経路とは?☆
皮膚の感覚受容器から脊髄を経て脳に伝わります。脳はその刺激を受け取り、判断します。それが痛みを感じるシステムです。脳は神経を通して痛みであると伝えます。すると筋肉は守る為に硬直していきます。つまり肩こりのような状態になります。
短期的に終わるならば元に戻りますが、それが頻発すると筋肉は誤作動を起こしやすくなり腱紡錘や筋紡錘のセンサーが反応しっぱなしになります。そして硬直した筋肉により神経は締め付けられ、浮腫となっていきます。
一度浮腫になると神経管内にはリンパ管が存在しない為になかなか浮腫が引きません。そうするともう筋肉の問題ではなく神経の問題となって行きます。なので痛いからと言って過度に揉み解すと筋肉の硬直→神経の浮腫→神経そのもののが痛む→筋肉がその信号を受けて硬直する・・となります。
このように慢性痛は神経のダメージとも言えますし、アプローチすべきは神経そのものだとも言えます。脳から脊椎の中にある中枢神経を経て、身体の各部位に末梢神経として伸びていき、最終的に皮膚に皮神経となって存在します。
つまり皮膚は最も繊細で最も最初に刺激を受け取る重要なセンサーなのです。「なんだか空気が湿ってるな」とかわかりますし、感覚を鍛えれば毛布の下にある髪の毛すら感知できたりします。この優秀なセンサーを無視できませんし、有効活用するべきです。また、痛みは刺激だけではなく社会的環境によっても変化します。それをバイオサイコソーシャルと呼びます。
慢性痛の代表とも言える「肩こり」や「腰痛」、「膝痛」などは揉み解すというよりは神経ケアをするほうが結果が出やすい。その神経ケアを皮神経からアプローチしていくのがDNM、Dermo Neuro Modulatingなのです。
DNM JAPAN総帥の岩吉先生によるDNM解説のYouTube動画があります。下記の動画です。是非ご覧になってみてください。
いずれ私も自分で作成してみたいところですが、もう少しお時間をいただければ。岩吉先生の動画がわかりやすい事ですし・・今はお任せコースで。
「痛みを痛みで解決できない」これがDNMの基本です。おそらく想像されているような「揉む」などはありませんし、「揉み返し」のような痛みが後日発生することもないでしょう。なにしろ痛くすることをしないんですから。
長く続く身体の不快感に悩んでいる方は、お近くのDNMコンプリーターさんにセッションを受けられてみてはいかがでしょうか?何かしらのお手伝いができると思います。
タイ古式療法 トークセン・ビハーラ
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