タイの田舎でお寺が産まれる時
先月北九州で行われたタイ方医学理論講習の際にプッサパーの藤垣先生のお話の中でタイでお寺が産まれる瞬間というお話を聞きました。とても興味深かったのでご紹介しますね。
タイの小さな村でお寺が産まれる時
藤垣先生がタイの田舎の村に行った時にお寺が産まれるのに出会ったそうです。お寺が?産まれる?そう思いますよね。プッサパーの藤垣先生のブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/phussapa/archives/51642474.html
その村は田舎の小さな村でお坊さんが常駐はしてないそうです。でも仏教の信仰が強いタイの皆さん。おらが村にお寺が欲しい。そんな時は旅のお坊さんにしばらくいて欲しいとお願いするそうです。タイのことですからいつからいつまでとかは言わない。お坊さんもいつまでとは言わない。
1年?1ヶ月?どちらでも構わないというか、気にしないというか?いてくれる人が決まると村人でお金を出し合ってまずは仏像を買うそうな。そして次の年には屋根を建てる、次に壁を作る、そして床・・とゆっくりと時間をかけて作るのだそうです。
村人たちは毎年少しずつタンブン(寄付)する
富豪がいればその人がタンブンで建てちゃうらしいのですが、貧しいために皆少しずつ出し合って作っていく。先生が訪れるたびに少しずつお寺が大きくなっていく様が、お寺が生まれたと感じたそうです。先生も今はどうなってるのか?と目を細めていらっしゃいました。
助け合い、許し合うのが仏教
皆で助け合う、許し合うのが仏教。だからお寺も皆で作り出していく。お金のある人がない人を助ける。タンブンすると天国に行ける。だから富豪は競ってタンブンなんですね。ちなみにお坊さんは一切の生産的な活動ができないそうです。自転車をこぐのもだめ、なぜならペダルを踏んで行動するのが生産的活動だから。他にも数多くの規制があります。大変つらい。だからこそタイではお坊さんは尊敬されてるんですね。
例えば托鉢も立ち止まるのはダメ。それは貰いに行くという行動になる為。だから歩き続けるお坊さんに村人が勝手に入れるシステム。たくさんの托鉢の食べ物が集まるが、お寺に訪れた貧しい信者さんに振るわれる。そうやって回っていくんですね。
ちなみにタイの人は出家するのが最も功徳を積む行為になるそうです。例え1ヶ月とかの短い期間でも。だから自分の息子が出家するとお母さんはとても嬉しいんだとか。女性は出家出来ないから己の分身たる息子が出家するのはこの上もない喜びだそうです。息子を通じて功徳を積めますからね。
お金を出すだけがタンブンと言うわけでもない。自分にできることをできる範囲でする。それがタンブンなのだと思います。皆さんもできることからタンブンしてみませんか?
トークセン・ビハーラ
折田
昔はお寺でしか受けられなかったトークセンについてはこちらの記事をご覧ください↓