腰痛は椎間板がポイントか?
日本人の誰もが悩む腰痛。疲れがたまると出てくる人や、慢性的に痛む人も。さて、腰痛とは何が原因なのか?今回は椎間板について書いて行こうと思います。(原因は色々ありますので今回は椎間板についてクローズアップします)
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椎間板は背骨の骨と骨の間にあるクッション的なもの
椎間板は図にあるように繊維質でできたクッションのようなもの。これが圧力に負けるとムニュッと飛び出てきて椎間板ヘルニアなどになります。ヘルニアが出る方向によっては(背骨側に出ると)神経にあたり、痛みや痺れが発生します。
さて、背骨に圧力が加わって椎間板が飛び出てくるのなら常に運動する人はどうなるのでしょうか?常に労働する人は?腰痛になる人とならない人の差はどこにあるのか?
常にトレーニングで走る長距離走の選手の場合
実は椎間板の劣化があまりみられないのです。これは驚きました。しかしそう言えば私が昨年JRC(関節可動域矯正法)で学んだ際に考案者の田代先生より「関節に圧力、離開を行うと関節包の周りの滑液がスポンジのように出たり入ったりして関節は治癒する」とおっしゃってました。
つまり椎間板に適度に刺激があることで新陳代謝が活発になっているのではないか?と推測されます。アフリカの狩猟部族(1日に30キロは狩で歩く)腰痛の有無を調べると40人のうちで腰痛はなし(あるにはあるが、木から落ちたなどの外的要因)だったのです。
1日に常に狩りを行う部族でも腰痛はいない。もしかすると椎間板は大きなポイントなのかも知れませんね。安静にしてて腰痛は治るのか?治らないよね!というのがここからよくわかりますね。適度に動かしたほうがいい(ただし腰椎分離症や腰椎すべり症などは別。専門の医療機関を受診されてください)となりますよね。
椎間板には大きな負荷がかかる
椎間板は72キロの人が立っていると、椎間板には66キロの負荷がかかります。そして前かがみになるとなんと235キロもの負荷がかかるのです!これは凄まじいですね。
前かがみになると背筋が耐えようとするため大きく収縮。これが235キロの負荷の原因と考えられるのです。背筋は様々な筋肉で構成されています。どうやら椎間板を痛める原因は姿勢かも知れない?
腰痛は心理的ストレスで増大する
実は心理的ストレスがかかるとプラス70キロ椎間板への圧力は追加されます。つまりストレスがあり、かつ前かがみになると72キロの人は背中に305キロもの圧力が掛かっているという凄まじさに。
痛みは脳が感じている
体は痛みを脳で感じています。刺されたような鋭くて急な痛みは視床から脳全体に広まり、痛みを感じています。そして慢性的な痛み。ここでは慢性腰痛で説明しますが、慢性腰痛は前頭葉で痛みを感じているのです。
痛みを感じる部分が違うということは痛みの受け取り方が違うということ。今後脳の中が解明されて行くに従って腰痛も解明されて行くのかも知れません。
腰痛だから腰だけ、とかではなく。トークセンやタイ古式マッサージなどでの全体療法こそが解決の手助けとなるのではないか?私はそう思うのです。
トークセン・ビハーラ
折田
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