セン入門シリーズまとめ タイ伝統医学を学ぶ第一歩

センはタイ式の基礎であり奥義

皆さんおやっとさぁ!鹿児島のトークセン・ビハーラの折田です。

これまで連載してきた「セン入門シリーズ」では、タイ伝統医学の基本であるセン(SEN)について、基礎から応用まで幅広く解説してまいりました。

本日はその総まとめとして、センの全体像を振り返りつつ、学びを深めるための次のステップをご紹介いたします。

センとは何か

センは、身体を流れる「エネルギーライン」であり、東洋医学でいう経絡に近い概念です。

しかし単なるエネルギーラインではなく、筋膜や神経の走行と重なる部分が多いことから、現代的にも説明可能な身体の“つながり”の地図といえます。

トークセンやタイ古式マッサージでは、このセンを整えることを通じて、全身の巡りやバランスを取り戻すことを目指します。

10本の主要セン(シップセン)

タイ伝統医学には無数のセンがあるとされますが、特に重要とされるのが「シップセン(10本の主要セン)」です。

• セン・イタ、ピンガラ

• セン・スマナ

• セン・カラタリ

• セン・サハサランシー、タワリー

• セン・シキニー

• セン・スクマン

• セン・ラウサン

• セン・ウランカ

これら10本を理解することが、セン学習の第一歩です。

四大元素とセンの関係

タイ伝統医学では、人の身体は「地・水・風・火」の四大元素で成り立つとされます。

中でもセンは「風」と深く関わり、呼吸・神経伝達・生命活動の流れを支えています。

• 地:骨や筋肉(安定)

• 水:血液やリンパ(循環)

• 風:呼吸と気の流れ(運動)

• 火:体温と代謝(消化)

センを理解することで、四大元素全体のバランスを読み解く力が養われます。

症状別のセンの乱れ

• 肩こり → セン・カラタリ、スマナ

• 腰痛・坐骨神経 → セン・イタ、ピンガラ

• 自律神経の乱れ → セン・スマナ、スカナ

• 頭痛・眼精疲労 → セン・サハサランシ、タワリ

• 消化不良 → セン・シキニー、スクマン

症状を「点」ではなく「線の滞り」として捉えることが、タイ伝統医学ならではの特徴です。

(あくまでも一例です)

実践編:トークセンでセンに響かせる

トークセンは「センに響きを届ける施術法」です。

木槌の一定リズムで筋膜や神経に共鳴を起こし、滞りを解放します。

• ラインをイメージする

• 流れの方向に響かせる

• 呼吸とリズムを合わせる

これらを意識することで、トークセンの効果が格段に高まります。

👉 関連ページ:トークセンについて詳しく見る

体質別にみるセンと施術

タイ伝統医学では、体質によって乱れやすいセンが異なります。

• 地タイプ → 重さが停滞 → 胸郭・腹部のセン

• 水タイプ → 冷えやむくみ → 腹部・骨盤のセン

• 風タイプ → 神経過敏、不眠 → 胸郭のセン

• 火タイプ → のぼせ、消化不良 → 胸腹部のセン

「その人の体質に合わせてどのセンを整えるか」という視点が、施術の説得力を高めます。

まとめ

センは「筋膜や神経と重なる現代的理解」と「四大元素に基づく伝統的理解」を両立できる身体の地図です。

• センを知ると、身体の流れが見える

• 施術の説明力が高まる

• 体質別に合わせたケアが可能になる

鹿児島のトークセン・ビハーラでは、こうしたセンの学びを「セン入門講座」として体系的にお伝えしています。

施術を受けるだけでなく「学んで伝える」セラピストを目指す方に最適な内容です。

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