パンダンリーフ研究が示す東南アジアの知恵とタイ伝統医療の可能性

パンダンリーフと寄生虫研究の驚きの発見

皆さんおやっとさぁ！鹿児島のトークセン・ビハーラの折田です。

日本の高校生が行った研究で、東南アジアの代表的なハーブ「パンダンリーフ」の抽出液に、魚介類に寄生するアニサキス幼虫を死滅させる作用があることが示されました。

アニサキス症は日本で年間数百件以上報告されている食中毒で、現在の対策は「加熱・冷凍による予防」か「胃に入ってしまったら内視鏡による除去」のみ。薬による治療法は確立されていません。

そのため、この研究結果は実験室レベルとはいえ「ハーブが寄生虫に作用し得る」という点で非常に意義深いといえるでしょう。

現代科学が、日常的に使われる植物の中に新しい可能性を見出した瞬間です。

パンダンリーフの最大の特徴は、その芳香にあります。主成分は 2-acetyl-1-pyrroline（2AP） という揮発性化合物で、ジャスミンライスやもち米の香りと共通する分子です。

さらに、パンダンにはフラボノイドやフェノール類といった 抗酸化作用を持つ二次代謝産物 が豊富に含まれており、古来より民間療法に利用されてきました。

例えばタイやマレーシアでは、パンダンの葉を煎じて飲むことで消化を助けたり、葉のエキスを湿布として炎症に用いたりする知恵が伝えられてきました。

今回の「寄生虫に対する作用」も、こうした化学成分の複合的な影響である可能性が考えられます。

タイ伝統医療（Traditional Thai Medicine）は、四大元素（地・水・風・火） の理論を基盤にしています。

• 地（Din）：骨・筋肉・靱帯など構造的要素

• 水（Nam）：血液・リンパ・体液

• 風（Lom）：呼吸・神経伝達・エネルギー循環

• 火（Fai）：代謝・体温・消化

このバランスが乱れることで不調が生じ、ハーブ・マッサージ・温熱療法などを通じて調和を取り戻すのがタイ医療の基本的な考え方です。

パンダンは「風（Lom）」や「火（Fai）」に作用するとされ、香りによって気分を鎮め、消化を助け、身体の内側から清浄化する役割を担ってきました。

つまり、単なる香りのハーブではなく、体系的な医療の中で活用される素材なのです。

「ハーブで寄生虫を退治できるのか？」と疑問に思う方も多いでしょう。確かに現時点では、医薬品としての効果は証明されていません。

しかし注目すべきは、伝統的に使われてきた植物が科学的な研究対象となり、その有効性が部分的に明らかになってきている という点です。

例えば、タイムやオレガノ精油には寄生虫を不動化する作用があると実験的に示されており、植物精油が寄生虫制御の候補となる研究はすでに進んでいます。

パンダンリーフの成果は、その流れの中で新しい可能性を加えたといえるでしょう。

もちろん、アニサキス症の治療は医療機関での処置が必要であり、サロンで解決できるものではありません。

しかし「自然の力を借りて心身を整える」という観点では、パンダンリーフの研究は大きな示唆を与えてくれます。

当サロンでは、トークセン や 風の門 のような施術とあわせて、よもぎ蒸し や ハーブテント をご提供しています。

これらはタイ伝統医療の思想を背景に持ち、ハーブの香りや温熱を利用して体を内側から整えるアプローチです。

伝統医療と現代科学。その両者を尊重し、現代のライフスタイルに合わせて橋渡しをするのが、私たちサロンの役割だと考えています。

こうした知見に触れると、「ただ癒されたい」から一歩進んで「自分の身体や健康にもっと向き合いたい」と感じる方も少なくありません。

タイハーブや伝統医療の世界は、知識と体験が結びつくことで理解が深まり、自分自身のケアの幅が広がっていきます。

ハーブの香りに包まれる心地よさ、トークセンの木槌が響く感覚。これらはすべて「自然を味方にする体験」であり、現代人にとって必要な時間なのかもしれません。

当サロンで人気の「ハーブスチームサウナ」では、パンダンをはじめとした多種多様なハーブをブレンドし、蒸気で全身を温めます。

香りと熱が同時に身体へ働きかけることで、リラクゼーションと代謝促進を同時に味わえるのが特徴です。

詳しくはこちらのページでご紹介しております。

▶︎ https://toksenvihara.com/20211208-2/

下記より友だち追加のうえ【お名前・希望メニュー・ご希望の日時】をお送りくださいませ。

▶︎ https://lin.ee/yjUOhlBs

今日もブログ読んでくださってコップンカップ！