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解熱剤をどう考えるか?ニュースから浮かび上がる問い
皆さんおやっとさぁ!鹿児島のトークセン・ビハーラの折田です。
先日も話題になったのが、トランプ大統領の「解熱剤と自閉症の関連性」を巡る発言です。この主張には医学界から強い批判が集まりました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
解熱剤と自閉症の関連主張 トランプ大統領に批判集中(共同通信)
薬を巡る議論が政治的な言葉で一気に広がると、多くの人が不安に包まれます。
しかし、こうしたニュースをきっかけに「そもそも解熱剤ってどんな役割なのか」を正しく理解することは大切なことです。
解熱剤は敵でも救世主でもない
体温が上がるのは、体の中で免疫がウイルスや細菌と戦っている証。
脳の体温調整の司令塔に「プロスタグランジン」という物質が働きかけることで、体温が引き上げられます。
解熱剤は、このプロスタグランジンの生成を抑えることで「もう体温を上げる必要はない」という信号を脳に送ります。
結果として体温が正常な範囲に戻っていくのです。
たとえるならエアコンの設定温度を下げるようなもの。部屋を急に冷やすのではなく「設定」を変えることで自然に温度が下がるのです。
そして重要なのは、解熱剤は平熱以下にまで下げることはなく、免疫反応を完全に止めてしまうものではありません。
つまり、解熱剤は「体温をゼロにする薬」ではなく「必要以上に上がった温度をリセットする調整役」
数字よりも大事なのは「本人のつらさ」であり、眠れない、食欲が落ちて回復できない、そうした時に頼るのが本来の正しい使い方なのです。
医療現場でも「熱の数字」ではなく「本人のつらさ」が解熱剤を使う目安とされています。
38度を超えていても元気に食べたり眠れたりするなら無理に下げる必要はなく、逆に微熱でも苦しいときは解熱剤を使って体を休ませたほうが良いのです。
つまり、解熱剤とは敵でも救世主でもなく「体調に応じて助けてくれる調整役」だと理解するのが賢明です。
東洋医学の視点で見る発熱
東洋医学では発熱は「体が邪気と戦うサイン」と解釈されます。
初期の風邪の熱は、むしろ体が外敵を追い出そうとしている働き。そのため「熱はただ下げればいい」という考え方はありません。
必要な熱は活かし、こもった熱は散らす。この柔軟な発想の中で、葛根湯や食養(大根や梨などを用いた清熱の知恵)が生まれました。
つまり薬で無理に抑えるだけでなく、自然の力を引き出していくのが東洋的なアプローチなのです。
風の門というアプローチ
ここで紹介したいのが、当サロンで行っている 風の門 です。
タイ伝統医学のセン理論では「エネルギーの流れは腹から始まり、腹に終わる」とされます。
慢性的な腹部の炎症は全身に波及し、自律神経の乱れや疲労感、呼吸の浅さといった形で表れます。
風の門はこの「腹の慢性炎症を散らすこと」を主目的とする施術です。胸郭を開放し、呼吸を深め、体に風が吹き抜けるような心地よさで回復を後押しします。
そして何より印象的なのは、お客様の声です。
「生理痛が重くて毎月つらかったけれど、風の門を受けたら痛みが消えてしまった」
「生理前に受けてみたら、次の生理がいつもと全然違って、痛みがなかった」
このような体験談を耳にすることが少なくありません。体の中心である腹を整えることが、全身の巡りや女性特有の不調にまでつながっていることを物語っています。
今必要なのはバランス感覚
解熱剤の議論をめぐる混乱から学べるのは「良い・悪い」で分けるのではなく、状況に応じてどう選ぶかという姿勢です。
つらいときには薬に頼り、余裕があるときは体の自然な反応を尊重する。そしてもう一つの選択肢として、風の門のように体を根本から整える方法があるのです。
まとめ
• トランプ大統領の発言をきっかけに、解熱剤が再び議論になった
• 解熱剤は「体温を正常に戻す調整役」であり、敵でも救世主でもない
• 東洋医学では「熱の意味を尊重しつつ不要な熱を整える」発想がある
• 風の門は「腹の慢性炎症を散らし、全身の流れを整える」施術であり、生理痛の改善といった体験談も寄せられている
• 大切なのは薬か施術かを二択で考えるのではなく、体の声に応じた選択をすること
今日もブログ読んでくださってコップンカップ!
